これまで7回にわたって、7社のベンダの帳票ソリューションを見てきた。各社の着眼点やニーズに対応する方策に触れることで、この市場の特長や製品の大体の傾向が浮かび上がってきたのではないだろうか。そこで本稿では、各社のソリューションをそうした特長や傾向ごとに再編集した形でお届けしたい。 まずは帳票設計である。このフェイズは各社とも一様に力を入れており、GUIベースで凝ったデザインの帳票が設計できるツールがいろいろ存在する。具体的に作りたい帳票の種類によって、最適なデザインツールの在り方は違ってくるだろうから、一概にどれが優れているとはいい難いが、例えば、キヤノン販売(参照記事:多彩な出力形式の帳票、キヤノン販売)はデザインをパーツとして個別に一元管理できる開発生産性の高さを主張している。同社はまた、複合帳票、可変帳票の設計に対応しているという点でも特長がある。 非定型帳票の設計機能で他と一線を画