前項で自身のPC内に有効期限付きで、データを保存するクッキーについて学習しました。クッキーで情報を共有するには色々な制限があり、大量のデータを一時的に保存するには向きません。そのような場合クッキーの代わりに利用できる「セッション(Session)」という仕組みが用意されています。 11.3.1 セッションについて セッションを簡単に説明すると「サーバ内に情報を保存し、複数ページ間で共有する」仕組みのことです。 例えば、ショッピングサイトで利用されるカート機能などは、複数の商品ページを遷移し、カートに追加した各商品の情報をずっと保持している必要があります。このような場合にセッションにデータを登録することで、他の画面に遷移してもデータを取り出し利用することができるのです。 セッションでは下の図のようにデータを共有することができます。 図 11.3.1: セッションでデータ共有の流れ セッション