2011年は、「クラウドコンピューティング」というキーワードで、さまざまなサービスやソリューション、クラウド向けデータセンターが生まれた年だった。この流れを受けて2012年は、本格的にクラウドの活用が期待されている。 「システムを所有せず他者に預ける」というクラウドの形態には、メリットも多いがリスクも存在する。セキュリティやプライバシー、システムの安定性、各国の法制度によるカントリーリスク――こうしたガバナンス課題がクラウドの導入を阻む要因になっていることも事実だ。 TechTargetジャパンでは2011年12月13日、クラウド利用促進機構(CUPA) 荒井康宏氏の協力の下、クラウドガバナンスをメインテーマに専門家8人を迎えた座談会を開催した。前編「2011年クラウド業界を振り返る ~IaaSの発展、混沌としたPaaS業界の行方」では、2011年印象に残ったクラウドサービス、今後注目のP