『ドラッカー 時代を超える言葉―洞察力を鍛える160の英知』より。 55.理想のマーケティングとは 消費者運動こそ、企業にとって機会である。なぜなら、マーケティングを企業活動の中心に置かざるをえなくなるさせるからである。マーケティングは基本中の基本の活動である。販売部門を強化してそこにマーケティングを任せるというわけにはいかない。それは専門化すべき活動ではなく、全事業にかかわる活動である。 同じページで、 「販売とマーケティングは逆である」 「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」 とも書かれている。 「消費者運動」を個人の仕事に置き換えれば、やらなければならない仕事があるのにいっこうに手がつけられないこと、いわゆる現実逃避(言わばストライキ)となるだろう。 やり方の問題、という切り口もあるが、それは「販売」、すなわち方法論・ハウツー・ノウハウの問題といえる。これとは別に、や