●秋葉原を舞台に、偶然タイムマシンを作ってしまった主人公たちがたどる、数奇な運命。その複雑なストーリーを、膨大なテキスト量で描き出す 『シュタインズ・ゲート』は、時間をテーマにした想定科学アドベンチャー。携帯電話を使った、メールなどのやり取りによってストーリーが分岐する。Xbox 360で発売される本作を、ファミ通Xbox 360を中心にレビューや攻略記事を担当してきた古株ライター、石井ぜんじがインプレッションする。 ●テキストアドベンチャー本来のおもしろさを持つ『シュタインズ・ゲート』 本作はテキストを読み進めることによってストーリーが進行し、分岐によって変化していく。ストーリー分岐に携帯電話を使う発想は新しく、雰囲気を壊さずに分岐するのが特徴だ。これはスマートなシステムであるが、だからといってシステムに頼ったタイプのゲームではない。 本作の魅力とは、物語とキャラクターが持っている根源的