しかし、古い言葉で言えば、“お洒落着”、自分の時間に楽しみのために着るコートとしてはどうなのだろうか?ダウン一辺倒では味気なく無いか?多少重くてもツイードやメルトンなど、しっかりとしたウール地のコートの方が見た目の温かみがあり、色気やニュアンスが感じられる。 話は逸れるが、この冬は男の服のサイズ感が少し変わった、と個人的には考えている。エディ・スリマン、トム・ブラウンの登場以来、男の服はひたすらタイトになってきた。その流れに変化が見えるような気がする。特にアウターウェアはあまりピチピチで窮屈そうに見えるよりも全体に丸みがあって、ゆったりとしたシルエットの方が美しいのでは、と感じるようになった。 私も長いこと袖を通すことのなかったアルマーニのフライトジャケットや90年代のエルメス製のゆったりしたシルエットのトレンチコートなどを引っ張り出して着ている。そんな訳でコートを新調しようと考えている方