湘南の海を見下ろす丹沢山塊の一角に 大山(おおやま)という信仰の山があります 古墳時代に渡来系の「秦氏」が拓いたという秦野の盆地から見上げる大山の山容は見事な三角形で 古くから山岳信仰の対象とされてきたようです 南にある相模湾から吹く湿った風が大山にぶつかると雲がたまりやすくなる関係で 春から夏にかけてこのあたりは雨が多いのだそうです このため 大山は別名「雨降山」あるいは「阿夫利(あふり)山」と呼ばれ 山頂には巨大な岩石を御神体(磐座)として祀った阿夫利神社の本社(上社)があり 中腹に阿夫利神社下社が鎮座しています✨ 大山が一躍有名になったのは江戸時代でした 「雨降山」である大山は 五穀豊穣 さらには商売繁盛にも御利益があるとされ 江戸から気軽に出かけられる手軽さもあって 男神である大山を参拝したのち 女神である江の島の弁財天を参拝する「大山詣り」が庶民の間で大流行しました 江戸の人口が