今回は、桜川慈悲成作・歌川豊国画『変化物春遊(ばけものはるあそび)』(寛政五[1793]年刊)を、ちょこちょこ読んでいくシリーズです♪ 先日の『百種怪談妖物双六』で船幽霊が出てきたので、 kihiminhamame.hatenablog.com 今回は船幽霊のことが書かれているページを♪ ※国会図書館の画像を利用しています。 国立国会図書館デジタルコレクション - 変化物春遊 : 2巻 8ページ目です。 【翻刻】 やちうにたいせんに あやしのものありと きくにけつして おけかせ/\とぞ いへるとなんこゝろへ ておけのそこを ぬきてかしけると いふふねゆふ れいといふもの なり 【補足表記】 夜中《やちう》に大船《たいせん》に怪しの者有りと聞くに、決して「桶貸せ/\」とぞ言へるとなん、心得て桶の底を抜きて貸しけると言ふ。 船幽霊《ふねゆふれい》と言ふ者なり。 【ざっくり現代語訳】 夜中に、海