乱れたお役所だ。 不祥事を起こした職員を処罰する立場の人事部長が深夜、一人暮らしの女性職員宅に上がり込んで体を弄び、処分された。 停職3カ月の懲戒処分を受けたのは、兵庫県西宮市総務局の男性参与(51)。参与は人事部長だった昨夏、職員たちとの飲み会後、挨拶をする程度の関係の女性職員を誘って別の店へ行き、2人きりで深夜11時50分ごろまで飲んだ。店を出ると「自宅まで送る」と言って徒歩で女性宅に向かい、部屋に入って女性を押し倒して、性交した。女性は警察に被害届を出し、参与は強制性交等の疑いで書類送検され、今年3月、嫌疑不十分で不起訴となった。 昨年12月に、女性が市に懲戒請求を提出。参与は市の聞き取り調査に対し、「合意があった。自然の流れだった」と述べたが、女性は「『やめて』と抵抗したが、無理やりされた」と反論。参与は4月、人事部長を解かれた。