「他人のためや、 他社のために デザインをやること」 というのは、 「自分のために なにかをつくること」と ずいぶん、ちがうのでしょうね。 デザインは、 「自分のやりたいこと」 をやる仕事ではないですから、 それがいいのかもしれません。 たとえば、 本の装丁をさせていただくなら、 「作家のファンのかたにとっては どういう本であればうれしいのか」 「作家のかたが どういう本にしたい、 と思っているのか」 「編集者のかたが どういう本だったら うれしいと思うか」 それが、いちいち、気になります。 満足していただけただろうか……と。 それぞれのイメージのために すこしでも力になれたらうれしい という気持ちで、 仕事をしているわけです。 大学に入学する前、 デッサンの勉強を しているときに思いました。 昨日のつづきの デッサンをするのですけど、 日によって、湿度がちがいますよね。 湿度がちがうと、