伊藤元重(NIRA理事長)、黒田東彦(アジア開発銀行 総裁)、小林栄三(伊藤忠商事株式会社 取締役会長)、タノン・ ビダヤ(TMBアセット・マネージメント顧問、元タイ財務大臣)、呉 軍華(株式会社日本総合研究所 理事)、 戸堂康之(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授) 安価な労働力を強みに輸出主導で中所得国化したアジア諸国は、成長への新たな道を模索している。先進国入りを前に成長が停滞する 「中所得国の罠」。アジア諸国はいかに「罠」を回避・克服するのか。本号では、 アジア諸国の持続的成長には自律的なイノベーションが不可欠であり、そのための研究開発、人材育成、 インフラ整備に向けた各国の取り組みが重要であることや、それに対して日本は多様な貢献ができることが議論された。 ■「アジアの持続的成長の鍵とは」 伊藤 元重(NIRA理事長) ■識者に問う 「中所得国の罠? アジア経済の今」 力強い