今回取り上げるのは、中国で初めて外資系レンタル企業として認定を受けた上海エイトレント(上海八蓮正陽総合物品租賃有限公司)。今や他の日系企業もオフィス用品をはじめとしたレンタル事業を展開しているが、なんと同社が事業展開をはじめた2004年まで中国には“レンタル”という概念がほとんど浸透していなかったというから驚きだ。そんな環境にもかかわらず、開業3年で黒字化、右肩上がりの成長を続ける背景にはどのような苦労と秘策があったのだろうか。日本で総合物品レンタル会社を展開するエイトレントの代表取締役であり、上海エイトレントの董事長でもある中塚克敏社長に進出成功の裏側を語ってもらった。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 林恭子) 高度経済成長期、「地球環境を守ろう」と創業 レンタルの重要性を説くために中国へ ――日本で総合物品レンタル企業として創業してから50年近い歴史を持つ「エイトレント」が、中国へ進