キャピタリストに取材をして、そのポートフォリオや投資基準について迫る「VCの赤本」コーナーをスタートします。初回は「グロービス・キャピタル・パートナーズ (以下GCP)」の今野穣氏にお話を伺った。 GCPは本誌を以前からご覧の方でしたらご存知でしょうが、1億円単位のラウンドでの投資で名高いトップ・ティアVC。その充実のポートフォリオは魅力的です。億単位のラウンドでGCPが入っているディールは業界での見られ方が違うといっても過言ではありません。というほど私は一方的なファンであり昔から注目していました。 GCPのパフォーマンスについてはHPに記載のあるとおり、1号・2号ファンドでは投資社数60社中16社のIPO-Exit。1号・2号ファンドでは共に、同ヴィンテージの US VC と比較し、Top25%以上に入る高いリターンを実現している。3号ファンドも良いリターンを見込めそうとのことで、来年に