十二月三十一日、大晦日。師走と騒いでからクリスマスが終わりやっと落ち着いた頃に年末年始の街の賑わいである。十二月だけは師走と旧暦を言いたがる。環境問題を叫ぶ人種はイルミネーションを考えもなしに綺麗だと口にしているように見える。あくまでも私の見解で特定の誰かを避難しているのではないことを理解してもらいたい。私はつい先日この世に生を受けた。名前はまだない、もしかすると一生名前では呼ばれないだろうと悟り始めているのだ。親は常に私に寄り添っている。たまにだけれど離れる時があるがそれもほんの一瞬で、同じ部屋で寝て起きて、こちらから起こしてまた眠る。出かけるのも一緒で置いていかれたことはまだない。用事ができると私に報告してくる。あるとき、何故そうするのかを私は疑問に思い始めた。独り言も頻繁に話してくる。私が答えられないからだと理解するが、言葉を教えるために話しているようにはまったくもって思えない。自分