2002年4月22日、ミイラの各部位を調べる自然人類学者ら。(c)AFP/ALEJANDRA BRUN 【6月21日 AFP】ペルーの首都リマ(Lima)近郊で1999年に発掘されたインカ帝国人とみられるミイラの中から、北南米最初の銃の犠牲者とみられる1体が確認された。米ナショナルジオグラフィック協会(National Geographic Society)の考古学者らが19日、発表した。 このミイラは頭がい骨に銃痕があり、約500年前にペルーを征服したスペイン人によって殺害された可能性が高いという。インカ帝国の遺跡があるリマ近郊のプルチュコ(Puruchuco)で1999年、道路工事の際に発掘された先住民のミイラ72体のうちの1体。これらのミイラの半数は、戦闘で死亡したとみられている。 ペルー人考古学者Guillermo Cock氏は、発掘されたミイラのうち3体に銃痕があり、頭部に負傷し