番組に登場したプロフェッショナルたちの仕事を分析した結果、共通していたのは、相手の自発性を尊重した育て方。生徒や部下たちに、自分で考えさせ、自分で答えを見つけさせるのだ。最新の研究でも、人に教えられた場合よりも、自分で答えを見つけたときの方が、喜びや快感を生み出すドーパミンという物質がより多く脳内に放出されると考えられている。 茂木は言う。「相手の自発性を尊重することが、相手の脳の可能性を一番活かすことになり、結果として、最大の効果を引き出すんです」 自発性は、いつ出るかわからない。だから、粘り強く待ち続けるのが基本だ。だが、ただ待つだけではなく、相手の様子をよく観察することが大切だ。観察するのは、相手の微妙な変化。わずかな疑問や興味などの“自発性の芽”は、よく観察していないと見えてこない。 自発性の芽を見つけたら、その時すぐにアクションを起こすことが重要だ。「知りたい」という欲求が高ま