ハリウッドが、稀に見る危機に直面している。5月2日に始まった脚本家のストライキに加えて、俳優もストライキに入ることがついに現実味を帯びてきたのだ。 全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)と全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)は、現地時間6月30日に失効する契約の更新内容について話し合いを進めてきたが、合意を得られず、7月12日まで現行の契約を延長することで一度落ち着いた。しかし、その期限が24時間後に迫ってきたのである。 俳優組合と全米脚本家組合(WGA)が同時にストライキをするのは、ロナルド・レーガンが俳優組合の会長だった1960年以来、実に63年ぶり。その時のストは、脚本家が5ヶ月弱、俳優が1ヶ月弱続けたところで解決した。 ストライキを回避したいのは、誰にしても同じだ。トム・クルーズやブラッド・ピットのような毎回高額のギャラをもらうトップスターは、数ヶ月仕事がなかったところでどうとい