いわゆる暗号化の技術には,大きく分けて「共通鍵暗号方式」と「公開鍵暗号方式」と呼ばれるものがある。ただし,インターネットでデータを送受信する場合,一般には「公開鍵暗号方式」が利用される。Windows OSもこの暗号方式を様々な個所で採用している。それにしても,なぜ共通鍵暗号方式をインターネットの世界で利用するのは好ましくないのだろうか。また,どうして公開鍵暗号方式なら,当事者にしか解読できないと言い切れるのだろうか? よく知られているように,インターネットでは常に「盗聴」のリスクが存在する。そのため,電子メールやインターネット・ショッピングなどで,パスワードやクレジット・カード番号を安全に送受信するには,通信データの「暗号化」が絶対に必要である。 しかし,暗号化したデータは本当に当事者にしか解読できないのだろうか。本音をいうと,絶対に安全とは言い切れない気もするが,現時点では安全を裏付け