先週火曜日の2月2日、アメリカ・コロラド州で、流行地から帰国した男性感染者とのセックスによる感染例が新たに確認されたことを受け「ジカ熱は性感染だ」と世間がにわかに騒がしい。ジカ熱は過去にもセックスによる感染例が確認されているが、その報告は数例にとどまっていた。そのため、アメリカ疾病予防管理センター(米CDC)もジカ熱は「理論上は」セックスでうつると留保した表現をしていたが、今回の報告を受けてガイドラインに修正がかかる可能性もでてきた。 ジカ熱の蚊に刺されること以外の感染リスクは未だ不明だ。ジカウイルスは、血液、精液、唾液のほか、乳汁や唾液中など様々な体液中に排出されることが知られているが、だからといって感染力が高いとも一概には言えない。各体液の中に感染のどの段階から、どのくらいの期間、どのくらいの量存在するのかについての詳細は分かっていないからだ。 精液を例に取って考えてみよう。潜伏期(症
日本の横須賀を母港とする米海軍のイージス艦『ラッセン』が南シナ海に派遣され、中国が埋め立てを行っている人工島の12カイリ内(領海内)を航行し、世界に衝撃を与えたのは10月27日早朝のことだった。 このニュースを受けて日本では、「ついにアメリカが動いた」、「米中開戦前夜」とネットを中心に盛り上がりを見せた。「航行の自由作戦」と名付けられた米軍の行動に対し強烈な不満を表明する外交部報道官や王毅外相の言葉が伝えられ、さらにメディアでは例によって最も過激な反応を示す『環球時報』の〝報復宣言〟が紹介されると、日本国内では「緊張の度を高めてゆく米中」という見立てが定着していった。 米艦航行に見る「日本人の願望」 中国の人工島から12カイリ内への米艦航行が日本で大きなニュースとして扱われるのは、日本人の願望が背景にある。尖閣諸島問題をめぐって中国の圧力を身近に感じるようになった日本には、「世界の警察官で
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