「たとえ余と市民とをつなぐのが1本の髪の毛になっても、余はそれを断ち切らない。かれらがそれを引っ張るなら余はそれをゆるめ、かれらがゆるめるなら余は引っ張る」 ウマイヤ朝の創始者ムアーウィヤの統治の言と、職に執着したムバラク大統領の心との間には似て非なるものがある。それは、国家の統治を可能にする権威が権力者の抑圧と同義語でないということだ。カイロの市民は、ムバラクに残された最後の髪の毛を引っ張る一方でゆるめる気配を見せずに大統領の職を辞めさせた。 ムバラクを放逐した「ナイル革命」は、周辺のアラブ諸国に大きな衝撃を与えている。それは、チュニジアの「ジャスミン革命」ともども、アラブの共和国がもつ長期政権の矛盾をつきだしたからだ。本来、任期のある大統領でありながら在職年数が無制限であり、世襲さえ囁(ささや)かれた王朝的支配こそアラブの大統領制に共通する特徴なのだ。サウジアラビアなどで国王が何代変わ
■Japanで起きている話。 つい先日、大手新聞社の新人記者をしている友人と飲んだ時に聞いたのだけど。 ある時、その新聞社に所属する友人が取り扱った記事があった。 つまり彼が取材し、作成して記事にしたニュースだ。 ネタ的には大ネタではないけど、大衆受けしそうなネタだったという。 でもそこは大手媒体だからおもしろおかしく書くにも限界があり、まぁデスクのチェックが通る程度の記事に仕上げたわけだ。 その新聞社はニュースを自社サイト以外にポータルサイトにも配信しているから、いくつかのポータルサイトの経済欄だけに掲載されたけど、それほど注目は受けずに終わったらしい。 (でも見ている人はきちんといて、はてブも20コほど付いたという) ■Crisis(危機)の到来。 問題は翌日に起きた。 彼はそのニュースを大手ポータルサイトのTOPIX欄で読むことになる。 といってもそのニュースは彼の記事ではなく、We
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