文部科学省の有識者会議は3日、中学校の体育で柔道を含む「武道」が4月から必修化されるのを前に、柔道を指導する教諭向けに「投げや受け身の際に頭を打たない、打たせない」「初心者に大外刈りをかけない」などの注意事項を盛り込んだ安全指針をまとめた。 近く都道府県教育委員会に通知する。安全面で保護者らの不安が高まっていることに対応した。 指針は、柔道の授業や部活動で起きた事故が中学1年生など初心者に多く、受け身が十分でないために頭や首に打撃を受ける例が目立つと分析。 今後の指導では<1>初めに受け身の重要性を教える<2>大外刈りなど後頭部を打つ可能性がある技を初心者にかけない<3>授業で扱わない絞め技や関節技を生徒同士がふざけてかけ合わない-などの安全配慮を要請。生徒の経験や技能、体力などを十分踏まえた指導計画を作成すべきだとした。 体落とし、小内刈りなど投げ技の指導法については、写真付きで詳しく説