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家族の賠償責任、１日に判決 大府の認知症ＪＲ事故訴訟上告審:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)
愛知県大府市で二〇〇七年、認知症の高齢者が徘徊（はいかい）中に電車にはねられ死亡した事故をめぐり、家族が鉄道会社への賠償責任を負うかが争われた訴訟の上告審判決が三月一日、最高裁第三小法廷（岡部喜代子裁判長）で言い渡される。認知症患者の事故の責任を、介護する家族がどこまで負うのか。最高裁が初めて示す判断に注目が集まる。 事故は〇七年十二月に発生。要介護４の認定を受けていた認知症の男性＝当時（９１）＝が、在宅で介護していた当時八十五歳の妻（９３）がまどろんだ隙に外出。最寄りのＪＲ東海道線大府駅から一駅先の共和駅まで電車に乗り、同駅のホーム端から線路上に降り、電車にはねられ死亡した。ＪＲ東海は、妻や長男（６５）らに対し、振り替え輸送費など約七百二十万円の損害賠償を請求した。 民法は、責任能力のない認知症患者や子どもが事故を起こした場合、被害者を救済するため「監督義務者」が代わりに賠償責任を負うと
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