日本のICT産業は世界市場での位置付けとして今後、愛知県から静岡県になる――。このように述べているのは、野村総合研究所(NRI)コンサルティング事業本部 情報・通信コンサルティング部主席コンサルタントの桑津浩太郎氏だ。 NRIによると、世界市場での日本のICT産業のシェアは、かつての15%から10%にまで下落。2050年には3%の水準にまで落ち込むと予測している。生産性や人口比などをもとにしたイメージで言うと、現在の愛知県から静岡県にまで下落した水準になるとしている。 桑津氏は、「日本はもはや特殊なポジションではなくなっている」とし、「欧米を中心に展開する愛知県のトヨタ自動車と言うよりは、静岡県のスズキやヤマハのように新興国向けに展開する必要がある」と説明する。 桑津氏は、日本の国際競争力強化に向けた方向性として、宇宙やロボットといった未踏技術、アニメやカルチャーといったコンテンツ立国、衛
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