山口県周防大島町で15日朝に無事発見された藤本理稀(よしき)ちゃん(2)=山口県防府市=が行方不明になった12日から発見前日の14日までの3日間、山口県警と地元消防は延べ約380人で捜索にあたったが、発見に至らなかった。 県警柳井署が山口県周防大島町役場を通じて行方不明の通報を受けたのは12日午前11時半。90人態勢で、理稀ちゃんが最後に目撃された曽祖父宅近くを中心に捜索。140人態勢を組んだ13日は、ため池や側溝、古井戸、空き家などに重点を置いた。ヘリコプターや、体温を感知するセンサーが付いたドローンを使い、上空からも捜した。 14日になって、集落の周囲のすべての山を捜索範囲に加え、数十人ずつの捜索班に山を割り振った。発見現場の一帯も捜したが、手がかりは得られなかったという。 柳井署の道下斉亮副署長は、理稀ちゃんの年齢を考え、まずは近くの井戸など事故に巻き込まれそうな場所を中心に捜索した