熱狂的に自国を応援する中国サポーター。日本は完全アウエーの状況下で、中国に0−0と引き分けた【 写真は共同 】 「レフェリー・ヘルプ・トゥー・マッチ」 この日の審判について尋ねると、知り合いの中国人の記者は苦笑いしながらこう答えた。 U−22(22歳以下)四カ国トーナメントの大一番、日本対中国の試合は信じられない光景からスタートした。スタジアムのスクリーンに映し出された審判員4人とマッチコミッショーナーら、試合を裁く、あるいは試合の公平性をチェックする立場の人間の国籍がすべて「China(中国)」となっていたのだ。 今大会はすべての試合で中国人審判が笛を吹いており、この試合の審判が中国人だということも、1日に行われたボツワナ対中国の試合など事前の情報で分かっていた。しかし、その試合に関係するすべての人間が片方の国の人間というのは前代未聞である(審判だけでも十分そうだが)。加えて瀋陽は