ロシアのウクライナ侵攻から1か月あまり。3月になり気温の上昇で大地の泥濘化が進んでいるようです。これに悩まされているのがロシア軍。過去にはソ連に攻め込んだドイツを悩ました「泥将軍」について見てみます。 「冬将軍」の前後に猛威を振るう「泥将軍」 2022年2月24日、ウクライナにロシアが侵攻を開始しました。それから1か月、いまだロシア軍は首都キエフ(キーウ)を占領することができず、ウクライナ軍の頑強な抵抗に遭って、一進一退の攻防が続いています。 そのような戦況下、現地の映像や写真で、戦車や装甲車などが泥の中に埋まっているのをしばしば目にします。実はこの泥、過去に何度もこの地を通る軍隊を苦しめてきたものでした。 拡大画像 ウクライナ領内に遺棄されたロシア軍のTOS-1多連装ロケットランチャー(画像:ウクライナ軍参謀本部)。 比較的有名なのは、雪と極寒の「冬将軍」です。これがロシアや旧ソ連に攻め