NHK教育テレビ・ラジオのドイツ語講座でおなじみのマライ・メントラインさん。最近ではドイツ大使館が運営する日本の若者向けサイト「Young Germany Japan」や翻訳ミステリー専門誌に、欧州発ミステリーを紹介する日本語エッセーを連載するなど、エッセイストとしての活躍も目立っている。そのほかニュースの翻訳や、文学イベントでの司会・通訳、ドイツ語講師などさまざまな仕事をこなすマライさんは、自分の「職業」は「ドイツ人」だと公言している。その意図するところと、さまざまな仕事を通じて何を「発信」しようとしているのか、話を聞いた。 極端なイメージが伝わりやすい 「日本とドイツがつねにうまくリンクする手助けをしたい」という熱い思いが、すべての仕事の根底にあると、マライさんは言う。「日本語ができるドイツ人、ドイツ語ができる日本人がいることはいても、直接交流する機会は意外と少ないんです」 そして、「