愛知県新城市の私立・黄柳野(つげの)高校(辻田一成校長)の生徒寮に喫煙室が設置されているとして、県警が県青少年保護育成条例違反(喫煙場所の提供)の疑いで寮を家宅捜索、灰皿などを押収していたことが30日、分かった。県警は学校関係者の書類送検を検討している。辻田校長は「喫煙のための部屋ではなく、禁煙につなげる教育指導としての取り組みだった」と説明している。 同校によると、山火事を防ぐため、昨年4月、4つある男子寮にそれぞれ「禁煙指導室」と名付けた喫煙室を設置。職員が、喫煙した生徒をチェックして、禁煙を指導していた。寮周辺が山に囲まれ、生徒が寮の外でたばこを吸った場合、山火事の危険があるための配慮だったとしている。 黄柳野高校は平成7年に開校。不登校の生徒らを全国から受け入れている全寮制で、生徒数は231人。