赤ちゃんは、人が何をしようとしているのか、自分にもできることでないと理解できないらしい。京都大学の研究でこんな結果が出た。大人にも少なからずこの傾向があるという。科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」電子版で8日、発表した。 京都大心理学研究室の板倉昭二教授(発達科学)らが生後4カ月、6カ月、8カ月、10カ月の乳児それぞれ12人ずつで実験した。 二つのおもちゃのいずれかに手を伸ばし、つかもうとする様子を映像で見せながら、赤ちゃんの視線の動きを追った。つかむ前に、そのおもちゃに目を向けた場合、赤ちゃんは「手の動きを予測し、意味を理解している」と判断できた。