「30cm」というサイズは子供にとってはひとつの「間合い」で、実に手になじむ大きさでありましたこのニチモの30cmシリーズ、現在でこそ共通印刷パッケージになってはいますが、全盛期には模型屋の棚の一翼を占める大きなボックス(むかしのプラモは今よりずっと小さな商品が多かったのだ)に迫力あるパッケージ画で一世を風靡したものです。現在でもボックスサイドのシールにその名残は見て取れます。 大昔には自分もこのシリーズで航空母艦翔鶴を作った記憶が確かにあります。刷り込みはやけに強烈で、いまでも日本の空母と聞いてまず浮かぶのは翔鶴だな。印刷パッケージにある日本艦ラインナップ見ると色々微妙で(例えば空母では赤城も飛龍もない)、まず流用ありきで作られたシリーズだったんだなァ… このシリーズのシンボルともいえるアバウト30cm長の船体パーツ。縮尺ではなく物の大きさで統一感を生みだす「箱スケール」の系統です。いま