日が暮れるのが早い冬、街灯の少ない通学路を明るく照らして下校する子どもたちを守ろうと、大阪府・豊中市立第九中学校の通学路が約3万個のイルミネーションで彩られる。PTAと学校が協力して家庭や地域で不要となった電飾を集め、5日夕から点灯する。 「めっちゃ、キレイ」「学校来るのが楽しくなる」。4日午後5時過ぎ。通学路沿いの木や斜面、雪だるまが試験点灯で光り輝くのを見て、部活帰りの女子生徒らは歓声を上げた。 「こんなに華やかになるとは。子を通わせる親としても安心です」。PTA会長の船橋栄日(えいひ)さん(48)は笑顔で話した。 1970年開校の同校は敷地内に雑木林や竹林があり、豊かな緑が自慢。だが日が落ちると、街灯の少ない正門から林沿いの約85メートルの道は特に寂しい雰囲気となる。栗林聡明校長(57)によると、生徒への声かけなど不審者情報が寄せられることもあるという。 そこで、「防犯イルミネーショ