グリーンランド南部のHeimdal氷河(2015年11月24日撮影、資料写真)。(c)AFP/HANDOUT/NASA/GODDARD/JOHN SONNTAG 【10月24日 AFP】デンマーク領グリーンランド(Greenland)で、気候変動により北極の氷床の融解が進み、長年雪原の地下に埋もれていた元米軍基地から汚染物質が漏れ出す恐れが指摘されている──。「氷下の都市」と呼ばれている同施設をめぐっては現在、これら廃棄物除去の責任の所在など、難しい問題が持ち上がっている。 問題の基地は、米軍が冷戦期のスパイ映画に出てくるような未来的な軍事基地の建設を目指し、グリーンランド北東部で着工した軍事基地「キャンプ・センチュリー(Camp Century)」だ。雪原の下に張り巡らされた地下トンネルには研究所や病院、映画館、教会まであらゆる施設が整備されている。電力の供給は、小型の移動式原子力発電装