50歳の私にとって、子どもの頃の渋谷とは「若者の街」というより各色全部ごちゃ混ぜにしてまっ黒に成り果てた絵の具のような、猥雑な途中下車駅でした。 平均年齢がぐっと上がって素敵プレイスに変貌を遂げた渋谷 高校時代、日吉から鷺宮まで片道1時間半の通学の途中にあった渋谷は魅力的で、まだ小綺麗でもない宮益坂口を出てセガ直営のゲーセンに行き、センター街にもゲーセンがあり、宇田川の向こうには謎のグッズを売る東急ハンズと正体不明の外国人露店街があり、ほぼ毎日カラーギャングみたいな人が屈強な外国人と殴り合ってました。 その横にさらにゲーセンがあり、一通り遊び終わると道玄坂沿いビル地下にある桂花ラーメンを食べて帰る青春を送ったのがこのガキの街・渋谷でした。セガのゲーセンに行くための、聖地渋谷的な。遊ぶカネが、無くてね。ただ、友だちと渋谷でたむろしているだけで、楽しかった。 それから35年ほどが過ぎ、嫌味なほ