グーチも読んだりまとめたり準備はしてるんですけど脱線ばかりですみませんね。でも最短コースしかだめって思っちゃうとしんどいよね。ていうか途中で面白いもの見つけたらとりあえずそっちに転がるでしょう? というわけで今回は大戸千之『歴史と事実』――ポストモダンの歴史学批判をこえて――です。 学問としての歴史学はどういう風にできてきたのか、ということを僕は追っかけているわけでして、当然ながらその過程では「歴史学って何する/何のためにする学問なんだっけ」という問いはそこら中に転がっています。というか星の数ほどの先哲がその根源的な問いに唸りながらも実際に手と足を頭を酷使して、史料を使って、歴史を記述し、僕たちに様々な場所・時代の歴史を伝え、更新してきたわけです。そうやって積みあげられてきた歴史学の歴史の中でも、とりわけ強烈に歴史学者を悩ませたものとして、いわゆるポストモダンの立場からの歴史学批判というも