仕事でコード書いてて、「クラス名や変数名はわかりやすい名前を付けないと」といったことに腐心していて、ふと思った。自分のやってることって、「技術」というよりも「わかりやすい文章の書き方講座」みたいだな、と。プログラミングにおいて、技術面以外でも重要なことがあるのだろう。 そんな問題意識があったので、ソースコードの読みやすさがテーマの『リーダブルコード』は自分にマッチする気がした。 読みやすい、読みにくい、というのは人間の主観に基づくものだ。 しかし主観といっても「何を読みやすいと思うかは人それぞれ」などといった極端な相対主義は通用しない。読みやすいコードと読みにくいクソには歴然とした差があるものだ。 この判断は、文芸批評などに近いかもしれない。本書の原題は"The Art of Readable Code"となっている。エンジニアリングでもサイエンスでもなく、まさにアートなのだ。 自分として