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ブックマーク / tomomachi.hatenadiary.org (4)

  • ホワイトトラッシュからの脱出 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    イラク人虐待写真でタバコをくわえて捕虜のチンチンを指差して笑っていた女、リンディ・イングランドは、イラク侵攻時に負傷して英雄扱いされた米兵ジェシカ・リンチと 同じ年齢、同じウェスト・ヴァージニア州の出身で、 同じくホワイト・トラッシュ(貧乏白人)出身だった。 ウェスト・ヴァージニアにはヒルビリーの伝統がある。ヒルビリーのヒルは丘、ビリーにはスコットランド系という意味がある。 スコットランド系はイングランド系よりも後にアメリカ南部に移民してきたが、既に農耕可能な土地はイングランド系に占有されていたので、生き残る道は三つだった。 ①イングランド系の地主の下で、小作人または、黒人奴隷の監視人として働く。 ②アパラチアやオザークなどの山地に住み、トウモロコシや豚を育てて貧しく暮らす。 ③西部の未開拓地を目指す。 ②の人々がヒルビリーとなった。 ヒルビリーの素朴さを称えたドラマが『じゃじゃ馬億万長者

    ホワイトトラッシュからの脱出 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 「プライベート・ライアン」を3人で4日で再現する! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    イギリスのテレビ番組「トップ・ギア」のタレント、リチャード・ハモンドが行った実験。 三人のボンクラが、三人分の軍装と、4日の期限で、『プライベート・ライアン』のオマハ・ビーチ上陸シーン再現に挑戦。 三人で海岸を何度も何度も何度も何度も往復してそれをコンピュータで合成して何百人ものアメリカ兵にする。 ドイツ軍側も三人で演じる! もう、エキストラはいらない時代なんだなあ。 このリチャード・ハモンドはチャレンジボーイで、自動車の最高スピード記録を破るため、ジェットエンジン・カーに乗ってクラッシュして死にかけた。

    「プライベート・ライアン」を3人で4日で再現する! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 「ナイロビの蜂」遍在する妻 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    今年のアカデミー賞でレイチェル・ワイズが助演女優賞を受賞した『ナイロビの蜂』だが、映画が始まった途端にレイチェル・ワイズはいきなり殺されてしまう! レイチェル演じるテッサは、ケニア在住のイギリス外務省職員ジャスティン(レイフ・ファインズ)の。 テッサはアフリカ人の医師と共に貧しい村人たちのために医療ボランティアとして働いていたが、旅先で惨殺される。テッサは実はアフリカ人医師と不倫していて、強盗に殺されたのだとジャスティンは言われる。 は自分を愛していなかったのか? の不貞を信じられないジャスティンは、真相を求め始める。 ジャスティンは、と出会ったときのことを思い出す。 「国連決議に反して正当な理由なくイラクを侵略したアメリカに追従するイギリスはアメリカの犬ですか?」 そんな質問を、大学で講義するジャスティンにぶつけた学生がテッサだった。 しどろもどろで何も答えられないジャスティン。

    「ナイロビの蜂」遍在する妻 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 「わかってもらえるさ」RCサクセション

    今年のアカデミー賞で作品賞ほかにノミネートされている映画『グッドナイト&グッドラック』は、マッカーシー上院議員による「赤狩り」が吹き荒れる50年代を舞台に、政治的な傾向のあるマスコミ関係者が次々と社会主義者と決め付けられて弾圧されるなかで、マッカーシーに敢然と立ち向かったCBSのキャスター、エド・マローの勇気を描いている(詳細)。 しかし、なぜ、今、50年も昔のことを映画に? 製作・脚・出演のジョージ・クルーニーは、赤狩りの恐怖のためにマスコミ関係者が政府批判を避けるようになった50年代が、対テロ戦争の下、マスコミがブッシュ政権を批判しなくなった現在の状況とが似ていると考え、ジャーナリストに当の役割を思い出させるためにマローのことを映画化しようとしたのだ(クルーニーは大学まではキャスター志望)。 この『グッドナイト&グッドラック』のシナリオをクルーニーと共同で執筆したグラント・ヘスロヴ

    ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 「わかってもらえるさ」RCサクセション
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