漫画家・植田まさし氏(73)が描く『かりあげクン』が今年で連載40周年を迎える。『コボちゃん』『フリテンくん』と並ぶ植田氏の代表作品で、ほんにゃら産業で働く、イタズラ好きのサラリーマン・かりあげ正太が巻き起こす騒動を描く国民的4コマ漫画だ。その『かりあげクン』誕生秘話とは? なぜ「かりあげクン」は“かりあげ”で、イタズラばかりするのか? 40年前と今で変わらないこと、変わったことは何か? 作者である植田まさし氏に直撃した。 かりあげクンは“ダメな人”、優位性と劣勢性を刺激してカタルシスを提供 単行本65巻(最新巻)より(C)植田まさし/双葉社 『かりあげクン』が誕生したのは1980年。双葉社から発行された雑誌『漫画アクション』にて連載がスタートした。現在65巻が販売されているが、植田氏は「とにかくあっという間。気づいたら40年経っていました」と朗らかに笑う。「1971年から漫画を描きはじめ