イラン政府はおととし、「ヘジャブ」と呼ばれるスカーフのかぶり方をめぐって広がったデモの参加者1人について死刑を執行したと発表しました。イランではこれに対して、ノーベル平和賞受賞者で刑務所に収監されている人権活動家らがハンガーストライキを行い、抗議すると表明するなど、反発が広がっています。 イランではおととし9月、女性が公共の場で着用を義務づけられているヘジャブのかぶり方が不適切だとして逮捕された女性が死亡したことを受け、警察による暴行を疑う市民の抗議デモが各地に広がりました。 デモでは各地で市民と治安当局が激しく衝突したことから、イラン当局は、参加者を拘束するなどして抗議活動への締めつけを強めてきました。 こうした中、イラン司法府は23日、デモに参加した23歳の男性について、「暴動に参加し、車で警察官6人をはねて1人を殺害した」などとして、死刑を執行したと発表しました。 これに対し、イラン