ロシア軍の侵攻にウクライナ軍が反転攻勢を開始してから、約2週間。ウクライナ軍は全長1000キロもの前線において、3カ所でわずかながら確かな前進を遂げている。 部隊は偵察を兼ねた攻撃を展開しているが、ウクライナ軍のほとんどはロシアの防衛線にほころびができるのを待って待機中だ。いったんロシアの守りに穴ができれば、一気にそこから突破しし、ウクライナ南部で占領された国土を奪還しようというのが、ウクライナの狙いだ。
画像説明, サーシャ・クライニュクさん(右)は昨年9月、12人の子供と共に特別支援学校からロシア兵によって連れ去られた。母テティヤナさんは必死になって息子を取り戻した
ロシアが支配下にあるウクライナ各地から多くの子供を強制的に連れ出して家族と引き離していることが、戦争犯罪の強制移送にあたるとして、国際刑事裁判所は今年3月、ウラジーミル・プーチン大統領らに逮捕状を出した。 親の知らないうちにロシア国境に近い学校へ連れ去られた男の子は、ロシアのウクライナ侵攻を象徴する「Z」のマークがついたロシア兵の服を着せられ、「もうウクライナには何もない。戻ってもしょうがない」などと聞かされていた。 ロシア占領下のヘルソンからロシア運営のサマーキャンプにわずか2週間のつもりで息子を行かせた母親は、それから6カ月も息子に会えず、このままでは息子はロシアの養護施設に入れられてしまうと知らされた。
1月6日、ウクライナ西部リビウで、ウクライナの伝統衣装を着て正教会のクリスマスを祝う子供たち(ロイター) 【キーウ=渡辺浩生】ロシアがウクライナの占領地から子供を連れ去っている問題で、ウクライナの非政府組織「セーブ・ウクライナ」が4月、31人の子供をウクライナの家族のもとに連れ戻すことに成功した。救出活動は困難を極める。子供を「洗脳」し、侵略や連れ去りを正当化するロシア側のさまざまな工作も浮き彫りになっている。 ウクライナのデータによると、ロシアによる昨年2月の侵略後、約1万9000人の子供がロシアや併合したクリミアに連れ去られた。米エール大は約6000人と見積もる。国際刑事裁判所(ICC)は戦争犯罪としてプーチン露大統領らに逮捕状を出した。 ウクライナ元大統領直属の子供問題行政監察官で、セーブ・ウクライナ創設者のミコラ・クレバ氏は記者会見で、4月8日に到着した31人を含め、95人を取り戻
ロシア移送の子供に面会要求 ウクライナから連れ去り―国連 2023年04月05日16時11分 ロシア占領地から連れ去られ、ウクライナの家族の元に戻った子供たち=3月22日、キーウ(キエフ)(AFP時事) 【ジュネーブAFP時事】国連人権理事会は4日、ロシアに対し、ウクライナ占領地から連れ去った子供や市民への面会と情報提供を要求する決議案を採択した。連れ去りを「違法」だと非難し、停止するよう求めた。 「ウクライナの子供死ぬべきだった」 ロシア司会者発言、大問題に 理事会に加盟する47カ国のうち28カ国が決議案に賛成した。一方で17カ国が棄権し、中国とアフリカのエリトリアの2カ国は反対した。ウクライナ政府は、今年2月までに1万6000人以上の子供がロシアに移送されたと主張している。 国際 コメントをする
ロシアのウクライナ侵攻が始まってから2023年2月24日で1年を迎えました。泥沼の様相を呈し、いまだ終わりの見えないウクライナ紛争、戦火が止むことはあるのでしょうか。新進気鋭のロシア専門家が情勢をひも解きます。 ウクライナ侵略におよんだロシアの思惑 ロシア軍がウクライナへの全面侵攻を開始してからついに1年が経過しました。ウクライナは1年にわたってロシアの侵略に抵抗し続けているとも言い換えることができますが、これ自体が、ロシアにとっては大きな誤算であったと考えられます。 拡大画像 ウクライナ国旗を掲げながら走るウクライナ陸軍の戦車(画像:ウクライナ国防省)。 昨年(2022年)2月の開戦当初、ロシア軍は、主攻方向を東部のドンバス地方と見せかける陽動作戦を展開してウクライナ軍主力を誘引し、手薄になった首都キーウを空挺部隊のヘリボーン作戦で急襲するという戦略を取りました。これと合わせてロシアの諜
ロシア軍の損害「9万人以上」 内部情報、異例の報道 2022年10月13日08時17分 ロシア連邦保安局(FSB)本部=3月16日、モスクワ(AFP時事) ウクライナ侵攻で苦戦するロシア軍の人的損害について、独立系メディア「バージニエ・イストーリー」は12日、戦死傷者と行方不明者で計9万人以上に上っているとみられると伝えた。ロシア連邦保安局(FSB)など情報機関の現役将校とOBの話としている。欧米当局はおおむね同等の推計を示していたが、ロシアの内部情報が明るみに出るのは極めて異例。 ロシア軍、損害甚大 プーチン氏判断に「欠陥」―英情報機関トップ プーチン大統領は予備役の部分動員令を出したばかりで、当面は30万人を招集している。「併合条約」でロシア領になったと主張するウクライナ東・南部4州の解放や防衛を大義名分としているが、背景に深刻な人員不足があるのは明らかだ。 国際 ウクライナ情勢 コメ
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