「最近はノート・パソコンを持ち歩くビジネスパーソンがめっきり減ってしまった。“いつでも・どこでも”を目指してきたユビキタス・コンピューティングの夢はどうなってしまうのか」。――内閣官房情報セキュリティセンター 情報セキュリティ補佐官の山口英氏は,先月開催された「RSA Conference Japan 2008」における講演で,ITの利用が後退している現状についてこのように憂慮していたそうだ(関連記事)。よく言われているように,コンプライアンスに対する“過剰反応”が,ユビキタス・コンピューティングを後退させている一因なのだろう。 ところで,この山口氏の発言は,行政機関については当てはまらないのではないだろうか。私の知る限り,かつても現在も,ノート・パソコンを持ち歩く行政職員は極めて少数派だ。IT関連部門に所属している職員に限ってみても同様である。極端な例かもしれないが,先日取材したある自治
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