「DIYの店にドリルを買いに来る人が本当に欲しがっているのは、ドリルではなくて穴だ」という、消費者と商品に関する有名な言葉があります。 →ドリルではなく穴 欲しい - Google 検索 そんな馬鹿なことがあるか、と思っている人も多いとは思いますが、それは「買う側」ではなくて「売る側」の姿勢をいましめる言葉で、たとえば新製品で、ものすごい勢いで何十の穴を開けることができるドリルとか、変な場所にでも簡単に、変な形の穴を開けるドリルがあったとしましょう。で、ドリルを探している人に「こんなドリルはいかがでしょうか」とおすすめするのがよくない店員です。 いい店員(あるいは、普通の店員)は、客がどのような穴を、どこに開けたがっているのか、をまず知ろうとするわけです。すると、たいていの客はそんなにすごい穴が欲しいわけではないので、「安いけれども、自分が望んでいる穴が容易に手に入り(容易に穴を開けること