懐かしい名前のわんさか出てくる家系図が良いですなー。パラレルワールドとはいえ、心躍ってしまいます。二つの一族の繋がりが物語にどうかかわってくるのかも、今から楽しみです。 しっかし主人公はジゴロ能力が半端ない……。二巻では不気味に見えた憲助も、溺愛する娘を籠絡されてるのにほとんど気付いてないですし……このまま第八部は、有能な家長から実権を奪っていくピカレスクものになってしまったりして。
コレクターでなくても「え? あの人があんな作品に?」的な楽しみ方ができるのが良い。他にもエリマキトカゲとかランバダとかある年代の琴線に触れるキーワードが多い。
所謂ドロヘドロっぽくない表紙だけどこれも良い。ニカイドウが魔法を忌避する理由は八雲を失ったからだと分かり、“時”を扱う魔法は貴重であると共にやはり危険なモノであると感じた。川尻の言葉はニカイドウへの救いになりますね。十字目は毒蛾以外はやっぱり弱いなぁ。またしても、心と能井を相手にして圧倒するボスはやっぱり強い。煙の魔法…ボスは実は魔法使い?しかも“壊”名乗り…益々得体が知れない。カースには予想以上に苦戦してた。悪魔の考えている事は良く分からないけどハルの行動は少し不自然かな。夏木の小人化が妙に可愛かった。
十字目幹部らとカイマン達が出会い、そこに煙も登場するという怒涛の展開。顔が戻ったきっかけは何のか。魔法が効かない体に煙のキノコが触れたから?さすがに、本当に死んではいないと思うけど。一方では、恵比寿も…藤田はよく身内の生死の危機に直面するなぁ。口の中の栗鼠の言った言葉も真意が見えないし、宙づり状態の栗鼠の目の前に現れた人物は誰なのか。博士が魔法使いになる為の手術をしたという“彼”人間アイは十字目のボスなのか?ミスリードもありそうだが概ねカイマン=会川=ボス=アイで良いのかな。チダルマの生活適当過ぎる(笑)
飛鳥良いキャラしてやがる…でもこの能力中々使い勝手が良さそう。仲間になってくれたら強力。パイマン(笑)悪魔のアスの機転と、鳥太の場流れ的な協力を得て二人の友情を取り戻したのは良かった。鳥太は大丈夫なのか。カイマンの名付け親がニカイドウっていうのも微笑ましい、昔のニカイドウも可愛い。背中を刺したのはやはり…という程単純な話でも無さそうだな。アスの“あの時の礼”というのは?カスカベ博士の奥さんハルの生死は?本当に真相が見えない。慎ましい生活(笑)の十字目幹部の登場により第三者視点から話が進むのかな。楽しみだ。
カースは栗鼠の魔法だと判明。会川への態度は過去の出来事が気になる描写。それは、会川も同じようでニカイドウへの接し方が不自然。毒蛾は唯一ボスについては多くを知っている人物のよう、それぞれのキャラが知っている事、忘れている事、謎を抱えているというのが現状。まだまだ真相は掴めない。カイマンのカルテには首の秘密解明の鍵がありそう。会川に見える肩上無しの人物が誰なのか?首が飛んでは再生し入れ替わる人格。ボス人格になった会川は煙の能力を使い夏木を殺す。夏木の能力も得た?夏木のキャラや能力が面白かっただけに意外な展開。
心&能井VS十字目の死闘は燃えた。心はどんなにやられても戦い続けるのがいい!カイマン達は服を調達しに地下鉄「マステマ」へ。そこで新キャラの夏木と会い質屋に行くことに。その後も夏木とは共に行動しているので仲間になったという解釈でいいのかな?カイマン達は利用してるみたいだけど(笑)。しかもカイマンが質屋で選んだ服って会川が着ていた服と一緒だ(゚ロ゚)…ということはカイマン=会川?それに栗鼠にはまだ秘密が有りそう。なんで毒蛾は殺せなかったんだろう?次巻も楽しみ!ギョーザ男には次も出て欲しい(笑)
失念していた恵比寿の能力。カイマンの顔が戻った理由が判明。会川とは別人格という解釈で良いのか?ニカイドウへの態度は何か含みを感じたし、「さよなら…」って。契約書に抗い疲弊するニカイドウは健気で可愛くも見えた。もうカイマンの人格は表れないのか。鍵を握るのはやはり栗鼠。二人の栗鼠が融合し新たな“カース”という存在に。悪魔っぽい造形。恵比寿もアイテムと共修復されマスクが悪魔っぽく変化した。それにしても煙のボスへの恐れ、実際のボスの強さが半端ない、煙…。鳥太への言葉は感動したな。キクラゲの安否は煙の生死に関わる。
ものすごく読み応えのある小説。第二次世界大戦直後に書かれたそうだが、新訳の巧さもあり、まったく古さを感じない。ビッグブラザーによりすべてが統制されている一九八四年。発言はもとより性欲思考言語までをコントロールされ、貧しき中で暮らす人々。細部までしっかりと世界観が構成され、現代に生きる私たちの思考に近い主人公が思考を奪われていく過程がリアルすぎるほどリアル。「概念がなければ思考できないため、ニュースピークという新言語を作り、どんどん単語を減らしている」というのが、何よりも怖いと思った。
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