一九八四年 感想 ジョージ・オーウェル - 読書メーター

ものすごく読み応えのある小説。第二次世界大戦直後に書かれたそうだが、新訳の巧さもあり、まったく古さを感じない。ビッグブラザーによりすべてが統制されている一九八四年。発言はもとより性欲思考言語までをコントロールされ、貧しき中で暮らす人々。細部までしっかりと世界観が構成され、現代に生きる私たちの思考に近い主人公が思考を奪われていく過程がリアルすぎるほどリアル。「概念がなければ思考できないため、ニュースピークという新言語を作り、どんどん単語を減らしている」というのが、何よりも怖いと思った。

[theatrical]

秘密保護法案やUSにおけるプリズムの存在が問題になっている今こそ読んでもらいたい本ですね。

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【一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)/ジョージ・オーウェル】を読みたい本に追加 →