現在公開中の安彦良和監督作『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』は、ガンダムシリーズの原点であるテレビアニメ『機動戦士ガンダム』、そのシリーズ中でも異彩を放つ第15話『ククルス・ドアンの島』を完全映画化。『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙』の劇場公開から40年の時を経てRX-78-02 ガンダムとアムロ、そしてお馴染みのホワイトベースの仲間たちが登場する物語が展開されていく。 本作の大きな見所のひとつは、安彦良和が手掛けたキャラクターデザインと演出を受け止め、ハイクオリティに仕上げられた作画表現。今回は本作の総作画監督を務めた田村篤にインタビューを敢行、前編は田村氏の安彦作品への思い、実際の作業と新人アニメーターとの関わりなどについてお話を伺った(全2回)。 ▲総作画監督・キャラクターデザインを担当した田村篤さん。 ――田村さんは、これまでガンダムシリーズや安彦良和監督の作品にど