アニメのキャラデザはその「動かし方の程度設定」で、ほぼ決まる。動かす絵はシンプルにする。動かさない絵はディティールに凝る。 日本のアニメはテレビが主流だった。だからリミテッドアニメがすごく発達した。 最初はフルアニメの出来損ないに過ぎなかったが、やがて独自のスタイルを確立しはじめた。 そして一言でいえば「動きのケレン味」こそが日本のアニメの特徴だ。 ディズニーはメロディーでジャパニメーションはリズム。「何を描くか」も重要だけど、「何を描かないか」の裏打ちキックで仕事もする。 求める動きで欲しい動画の枚数は絶対的に決まる。どう見ても繋がるとは思えない絵ばかりを繋ぐ。ひとつ前の絵と隔絶しているほど次の絵の破壊力というのは、より増す。 そしてこれ以上コントラストを付けられなくなると、今度は「絵柄」の方に手を入れはじめる。 ディティールを削る。丸いところをなくし、すべてを角張ったデザインにする。(