中国と欧州の「友好の証し」のパンダが、オランダ語圏の北部とフランス語圏の南部で対立が続くベルギーで、両者の関係を悪化させる火種になっている。 地元紙などによると、パンダは雄シンホイと雌ハオハオ。中国から「パンダ外交」の一環として、15年間の期限で2月下旬、欧州連合(EU)本部があるベルギーに貸与された。ブリュッセルの空港に到着した際には、ディルポ首相が出迎えるなどの厚遇ぶり。3月には、欧州歴訪中の中国の習近平(シーチンピン)・国家主席も、パンダの飼育施設を訪問した。 パンダはベルギー南部の民間動物園「ペリダイザ」で飼育され、今月3日から一般公開された。毎年中国側に賃貸料として100万ユーロ(約1億4千万円)を支払うが、同園は例年の5倍の入場者を見込んでいる。 一方で、パンダの引受先が、北部の国内最古の公立動物園「アントワープ動物園」を差し置いて、南部の民間動物園に決まったことで、北部からの
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