新型コロナウイルスワクチンについて、兵庫県は市町ごとの高齢者(65歳以上)の接種率を初めて公表し、16日時点で、41市町のうち27市町が1回目の接種で5割に達していないことが分かった。阪神地域など人口の多い都市部で低い傾向だった。国の集計システムへの入力遅れも背景にあるとみられるが、都道府県別で兵庫は29・8%とワースト2位だった。 兵庫県内の接種率は、2回目も6・8%にとどまり、都道府県別で全国ワースト4位。井戸敏三知事は17日の会見で「こんな状況なので上げていく必要がある。ただ、ワクチン接種記録システム(VRS)に入力されていないため、低い可能性がある」と述べた。 これまで県は、自治体間の競争をあおるとして接種率を非公表にしてきたが、県民の関心が高く、市町も立ち位置を把握できるため、ホームページでの公表に踏み切った。今後は週単位での公表を検討中という。 全41市町のうち、1回目の接種率