保守系の有力新人3候補による、し烈な戦いとなった石川県知事選。13日に投開票され、元プロレスラーで文部科学相も務めた異色の政治家、馳浩氏(60)が当選した。自民分裂で多くの県議が対立候補の支援に回る中、苦境を乗り越えての逆転勝利。リングの雄姿を思い起こさせる展開に、プロレスの師である長州力さん(70)も「いい知事になってほしい」とエールを送る。 「どんな状況でもリングに上がれば一生懸命戦い、観客を喜ばせる男だった」。専修大の先輩で、大学時代の恩師の頼みで馳氏のプロレスラー入門を引き受けた長州さんは馳氏の現役時代を回想する。馳氏の経歴は異色で、大学で日本文学の古典を学び高校の国語の教師になった後、レスラーに転職した。