明石市民は泉市政の継承を選んだ。早々と届いた当選確実の報に、初の女性市長の座をたぐり寄せた丸谷聡子氏(59)は「託された市政継承への思いをしっかり受け止め、さらに優しい明石にしていきたい」と力強く語った。 事実上の一騎打ちは、泉氏が昨秋、自民と公明両党の市議に浴びせた暴言から始まった。明るみに出た後、泉氏は責任を取る形で政治家引退を表明。全国的に評価を得ていた子育て支援策の継続を掲げ、後継候補の擁立を宣言した。 立候補の要請を受けた丸谷氏は、施策を継承するとしつつ、市政運営は「ボトムアップでやっていく」と強調。ただ、泉氏が全面支援の動きを見せると、泉氏と自公の対決色が色濃くなっていった。 対する新人で元市議の林健太氏(40)が頼った自公の組織力は強固だった。ダブル選となった市議選の候補者とも連携。林氏の擁立を主導した西村康稔経済産業相(60)の手厚い支援も際立った。期間中に3度、街頭にも立