鰍沢(かじかざわ)は古典落語の演目。別題に鰍沢雪の酒宴(かじかざわゆきのしゅえん)、鰍沢雪の夜噺(かじかざわゆきのよばなし)、月の輪お熊(つきのわおくま)[1]。一般に三遊亭圓朝の三題噺とされてきたが、河竹黙阿弥作とする異説もある。また、その黙阿弥による三題噺で、鰍沢二席目(かじかざわにせきめ)という続編がある[2]。 本項では鰍沢二席目についても扱う。 一般には三遊亭圓朝による三題噺とされる。東大落語会によれば題は「小室山の御封」「玉子酒」「熊の膏薬」[2]。ただし、「鉄砲」「卵酒」「毒消しの護符」とされる場合もある[3][4]。また、『落語の鑑賞201』(2002年)によれば、河竹黙阿弥による後半の台本が現存することから黙阿弥作の説があるとしている[4]。 主な演者に4代目橘家圓喬、6代目三遊亭圓生、林家彦六、10代目金原亭馬生らが知られる。 とある江戸の商人が甲斐は冬の身延山(久遠寺